過去に消費者金融などの借金をして自己破産した場合などでも、生活費が足りないなどの事情で再度借金してしまうケースがあります。このような場合、2回目の自己破産はできるのでしょうか。2回目の自己破産する場合に制限や注意点があるのかどうかも気になります。
今回は、2回目の自己破産ができるのかについて、先生に聞いてみましょう!
2回目の自己破産は可能

先生、こんにちは。今日は過去に自己破産している場合に、2回目の自己破産ができるのかについて教えてください。

こんにちは。過去にいろいろな理由で自己破産していても、時間が経つと再度借金をしてしまうケースはありますね。

そうなんです。生活が苦しい場合もありますし、事業に失敗することもあります。こんなとき、過去に1度自己破産していても、2回目の自己破産はできるんでしょうか?

それは可能です。自己破産は1回だけということはなく、2回でも3回でも利用することができる手続きですよ。

そうなんですか。一般的には自己破産は1回しか利用出来ないイメージも強いので、それはちょっと意外ですね。
2回目の自己破産にかかる制限

確かに自己破産は2回目でも可能ですが、その場合には無制限にできるわけではありませんよ。

やっぱりそうなんですね。具体的には2回目の自己破産にはどのような制限があるんでしょうか?

2回目の自己破産の場合、1回目の自己破産免責から7年が経過している必要がありますよ。

そうなんですか。それは、自己破産の免責不許可事由と関係があるのでしょうか?

あります。自己破産では借金を0にしてもらうために免責を受ける必要がありますが、法律上いくつかの事由があるとこの免責を受けられないことになっています。

その免責を受けられない事由が「免責不許可事由」なんですよね。

そうです。それで、前回の自己破産免責後7年が経過していないことは自己破産における免責不許可事由の1つになっていますよ。

ということは、2回目の自己破産の場合、前回の免責から7年が経過していないと免責が受けられないと言うことになるのですね。

そういうことです。
2回目の自己破産をする場合の注意点

2回目の自己破産をする場合の注意点はありますか?

2回目の場合、免責に関する判断が厳しくなされる可能性が高くなりますよ。

それは、たとえば借金をした原因などに関する問題ですか?

そうです。たとえば1回目の自己破産であれば、多少のギャンブルなどがあっても裁量免責で免責を受けられますが、2回目の場合にはそうはいきませんよ。

なるほど、そうなんですね。じゃあ1回自己破産を利用して借金を0にしてもらったら、その後は相当慎重に生活する必要がありますね。

そういうことです。ただ、注意していてもやむなく借金をしてしまった場合などでは2回目の自己破産でもきちんと免責してもらうことができますよ。

わかりました。
自己破産するなら専門家に相談しよう!

今回、2回目の自己破産について解説しましたが、2回目の自己破産には制限や注意点もあるので慎重になる必要がありますよ。

そうですね。このようなことは弁護士に聞かないとわからないですね。

はい、だから自己破産を検討している場合、まずは気軽な無料相談を利用して弁護士にアドバイスをもらうといいですよ。

わかりました。ありがとうございました。
2回目の自己破産は可能です。ただし1回目の自己破産免責から7年が経過していないと、2回目の自己破産で免責してもらうことはできません。2回目の自己破産の場合、免責の判断も厳しくなります。自己破産を検討している場合には弁護士に相談しましょう。