今回は、自己破産で裁判所に行った場合に何を聞かれるのかについて、先生に聞いてみましょう。
自己破産では審尋がある

先生、こんにちは。今日は自己破産で裁判所での審尋(しんじん)が行われる際に、裁判所から何を聞かれるのかについて、教えてください。

こんにちは。自己破産では破産審尋や免責審尋という手続きが行われることがありますよ。

審尋が行われる際には、裁判所に行かないといけないのですか?

そうです。審尋とは、裁判官が破産者に対して質問をする手続きのことですよ。

なるほど、そうなんですね。破産審尋や免責審尋は必ず開かれるのですか?

必ずということはありません。事案の内容や、各裁判所の運用によっても異なりますよ。

そうですか。それと、破産審尋と免責審尋とは、それぞれどのようなものですか?

破産審尋とは、破産手続きを開始するかどうかを決定するために手続きの最初に行われる審尋のことで、免責審尋とは免責を認めるかどうかを決定するために破産手続きの最終段階で行われる審尋のことです。

なるほど、よくわかりました。
破産審尋で聞かれる内容

自己破産する場合の裁判所での破産審尋で何を聞かれるのかを教えてください。

破産審尋は、破産手続き開始決定前の審尋です。だから破産手続きを開始して良いかどうかの判断材料について質問されますよ。

ということは、たとえば、返済が出来なくなった理由や借金の総額などを確認されるんですか?

そうです。債権者一覧以外に借入れがないかなどを確認されることもあります。

そうなんですね。破産審尋が開かれることは多いんですか?

いいえ、破産審尋は行わない運用をしている裁判所が多いです。その場合には、審尋なしに破産手続き開始決定が出ますよ。

わかりました。
免責審尋で聞かれる内容

自己破産での裁判所の審尋のうちでも、免責審尋で何を聞かれるのかについて教えてください。

免責審尋は、その破産者について免責を認めても良いかどうかを判断するために行われます。

ということは、免責審尋では、免責不許可事由がある場合に厳しくなったりするんですか?

それはあります。免責不許可事由がなければ集団審尋が行われることが多く、なぜ借り入れをしてしまったのかや、今後は同じことを繰り返さないかなどが確認される程度です。発言しなくて済むこともあります。

免責不許可事由があれば個別審尋になるんですか?

そういうことが多いです。個別審尋では、免責不許可事由の内容やそれについての反省、今後の生活などについて細かく聞かれることになりますよ。

なるほど、よくわかりました。
自己破産するならどうすればいい?

自己破産で裁判所に行かないといけない審尋についてと、その場合に何を聞かれるかについてはよくわかりましたが、このようなことは専門家でないとわからないことですね。

そうです。だから自己破産をするなら弁護士などの専門家に相談することが大切ですよ。

じゃあ、気になることがあったら無料相談を利用して相談するといいですね。

そのとおりです。がんばってくださいね。
自己破産では、破産審尋や免責審尋で裁判所に行かないといけないことがあります。審尋で何を聞かれるかというと、破産審尋では支払いが出来なくなった事情や債権者に漏れが無いかなどの確認があり、免責審尋では免責不許可事由や反省しているかどうかなどの確認があります。
自己破産をする場合には、弁護士などの専門家に相談しましょう。