jikohasan-zeikin-kenkouhoken

消費者金融やクレジットカード、銀行カードローンなどの借金返済が出来なくなったら自己破産をして返済義務をなくしてもらうことが有効な解決方法になります。

しかし、税金や健康保険料などの支払いを滞納している場合、自己破産をしてもその支払い義務が免除されないのでしょうか。免除されないとしたら、その場合の対処法も知りたいところです。

今回は、自己破産で税金や健康保険料などが免除されるのかについて先生に聞いてみましょう!

Point自己破産の「非免責債権」には要注意です。こちらの記事も参考に、免除されない債務を押さえましょう。

交通事故の加害者が自己破産するとどうなる?賠償金は払わなくてもいい?

慰謝料が自己破産してもなくならない?その区別は?

自己破産で養育費の支払い義務を無くすことはできる?対処法は?

自己破産すると借金が0になる!

けんた君けんた君

先生、こんにちは。今日は、税金や健康保険料を滞納している場合、自己破産でも免除してもらえないのかについて教えてください。

ゆい先生ゆい先生

こんにちは。自己破産をすると、基本的にすべての債務の支払い義務が免除されますよ。このことを自己破産による「免責」と言います。

けんた君けんた君

たとえば消費者金融のキャッシングやクレジットカードのキャッシング、ショッピング、銀行カードローンなどは、すべて免責の対象になるんですよね。

ゆい先生ゆい先生

他にも、住宅ローン債務や奨学金借入、他人の保証人になっている場合の保証債務まですべて免責してもらうことが可能です。

けんた君けんた君

それは大変助かりますね。でも、自己破産する人は、住民税や所得税、固定資産税など各種の税金を滞納している場合も多いんです。これらの税金は自己破産でも免除されないと聞いたのですが、本当なんでしょうか?

税金や健康保険料なども免除の対象になる?

ゆい先生ゆい先生

自己破産しても、滞納している税金は免責されませんよ。健康保険料も免責の対象になりません

けんた君けんた君

免除されないということは、自己破産手続きを利用しても、税金や保険料については支払をしないといけないということになりますか?

ゆい先生ゆい先生

そうなります。このように、自己破産でも免責の対象にならず、免除されない債権のことを非免責債権と言います。

けんた君けんた君

非免責債権には、税金や健康保険料などの他にどのようなものがあるんですか?

ゆい先生ゆい先生

たとえば年金保険料も非免責債権ですし、養育費や婚姻費用(結婚相手のための生活費)、悪意で加えた不法行為にもとづく損害賠償請求権なども非免責債権です。

けんた君けんた君

じゃあ、養育費などが支払えていない場合には自己破産をしても免責してもらうことが出来ないのですね。

ゆい先生ゆい先生

そうなります。

税金や健康保険料を滞納している場合の対処法

けんた君うーん

税金や健康保険料を滞納している場合、自己破産しても免責してもらえないなら、どのような方法で対処したらいいんでしょうか?

ゆい先生ゆい先生

その場合には、税金や保険料を管轄する税務署や役場などと個別に話し合いをして解決する必要があります。放置していると、財産を差し押さえられてしまうおそれがあるので、放置してはいけませんよ。

けんた君うーん

具体的には、どのようにして話し合いをすすめるのですか?

ゆい先生ゆい先生

たとえば住民税であれば、市役所と話し合いをします。まずは、請求書の送り元の役場に連絡を入れて、滞納している税金や保険料について支払意思があることを示します。

けんた君うーん

その場合、分割払いなどにも応じてもらえるものなんですか?

ゆい先生ゆい先生

支払意思があることさえわかってもらえれば、分割払いの話し合いも出来ます。これに従ってきちんと支払っている限りは差押をされることもありません。

けんた君けんた君

でも、税金滞納して連絡を入れずに無視していると、差押をされてしまうことがあるんですね。税金や保険料を滞納した場合には、きちんと担当庁と話し合って解決することが大切ですね。

【ポイント】破産手続き中は差押えされない

税金や保険料の滞納が相当進んでいても、破産手続き中に差し押さえられることはありません。「破産手続開始決定」が裁判所から降りた段階で、申立人の財産は「破産財団」に属し、破産財団に対する差押えは効力を失うからです(破産法42条)。

行政から差押え処分をうけそうな時は、破産手続きに着手しておけば、免責を得るまでの間にゆっくりと話し合えます。

自己破産したい場合の流れ

ゆい先生ゆい先生

自己破産しても税金や健康保険料は免責されません。このように自己破産には、検討しないといけない問題がたくさんありますよ。

けんた君けんた君

じゃあ、自己破産する場合には、弁護士などの法律家に相談することが重要ですね。

ゆい先生ゆい先生

はい、まずは無料相談を利用して弁護士に話を聞いてみることからすべてが始まりますよ。

けんた君けんた君

わかりました。ありがとうございました。

まとめ
自己破産をしても税金や健康保険料などの支払いについては免責されません。これらは非免責債権となり、免責の対象になっていないからです。税金や健康保険料を滞納している場合、担当庁の税務署や役場と話し合いをして、分割払いの合意をして確実に支払っていきましょう。自己破産を検討している場合には、無料相談を利用して弁護士に相談することがおすすめです。

おすすめの相談先はこちら!
24時間365日受付「全国対応!!」