今回は、自己破産後の起業について、先生に聞いてみましょう!
自己破産後に起業は出来るの?

先生、こんにちは。今日は自己破産後起業できなくなるのかについて、教えてください。

こんにちは。自己破産をしても、その後起業をすることは自由ですよ。

そうなんですね。自己破産したことによって起業ができなくなることは一切ないのですか?

ありません。どのような業種でも規模でも自由に起業できますよ。

一般的には自己破産をすると起業など出来なくなるように思われていますが、誤解なのですね。

そういうことです。
免責までは制限がかかることも!

自己破産後に起業することは自由ですが、自己破産手続きが終了する前の段階での起業には制限がかかることがありますよ。

それは、起業する業種による制限ということですか?

はい、そうです。自己破産をすると、一定の職業につくことができないという資格制限が課されますよ。

具体的にはどのような仕事ができなくなるんでしょうか?

たとえば弁護士や税理士、行政書士や司法書士などの士業、警備員や保険外交員、宅建業などもできなくなります。

ということは、自己破産手続きが終わるまでの間は、それらの仕事を生かした起業は難しくなるということですね。

そういうことです。

自己破産による資格制限はいつまで続くんでしょうか?

資格制限は免責決定が確定するまで続きます。だから自己破産で免責決定が出てきちんと手続きが終了したら、先に述べたような仕事で起業することも可能になりますよ。

それを聞いて安心しました。
自己破産後の起業の際の注意点

自己破産後に起業する場合、何か普通の場合と違った注意点はありますか?

あります。自己破産をするといわゆるブラックリスト状態になり、ローン借り入れなどができなくなりますよ。

個人信用情報に事故情報が記録されて、銀行などの融資の審査に通らなくなるんですよね?

そうです。これによって、起業の際の開業資金や事業運営の際の事業資金の融資を受けられなくなる可能性があります。

確かにそうですね。じゃあ、自己破産後起業する場合には、開業資金を借り入れで調達することはできなくなりますね。

そうなります。だから、自己破産後の起業の場合、開業資金は自己資金で用意するか、共同出資や投資金を募るなどの方策をとる必要がありますよ。

なるほど。ブラックリスト状態が解消するまで待つ方法もありますね。

そうですね。自己破産後10年程度が経過すれば事故情報が消えるので、それまで待てば自分名義でも借り入れが出来ます。
自己破産する時に必要なこと

自己破産をしても起業できることはわかりましたが、自己破産後起業する場合には注意点などもあるのですね。

はい、だから自己破産する場合には、弁護士などの専門家に相談してアドバイスをもらう必要がありますよ。

そうですね。その場合、まずは無料相談を利用すると良さそうですね。

そのとおりです。がんばってくださいね!
自己破産をしても自己破産後の起業は可能です。自己破産手続き中に起業する場合には、資格制限により職種が制限されることがあります。自己破産後は借り入れができなくなるので、開業資金を借り入れで調達することはできなくなります。
自己破産する場合には、弁護士などの専門家に相談しましょう。