今回は、自己破産後の生活の注意点について、先生に聞いてみましょう!
自己破産をしても生活に支障はない?

先生、こんにちは。今日は自己破産後の生活の注意点について教えてください。

こんにちは。自己破産をするとそれまでにした借金の支払い義務が完全になくなるので、まさしく0からのスタートが可能になりますよ。

そうですよね。でも自己破産したことによって、たとえば海外旅行や引っ越し、転職などが出来なくなることは無いんですか?

そのようなことは一切ありません。自己破産手続き中に海外旅行などが制限されるケースはありますが、免責決定後はどこに行くのも自由です。

そうなんですね。たとえば戸籍謄本や住民票、免許証などに自己破産者の記載がなされることもないんですか?

そのようなこともありません。基本的に自己破産をしても、通常の日常生活には支障はありませんよ。

それは助かりますね。
ブラックリスト状態になることに注意!

自己破産後の生活の注意点として、生活上一切何の制限もないんですか?たとえば借り入れなどが出来なくなることはないんでしょうか?

それはあります。自己破産をすると信用情報期間が保有している個人信用情報に事故情報が記録されてしまうので、これによって金融機関などにおけるローン審査に通らなくなってしまいます。

それで、ローンを組んだりクレジットカードを作ることが出来なくなるんですよね。

そうです。だから自己破産後は、自分名義でローンやクレジットを利用することが出来ない状態になります。この状態のことを俗に「ブラックリスト状態」と言いますよ。

そうなんですね。
ブラックリスト状態解消までの期間

自己破産後の生活でブラックリスト状態になるという注意点はわかりまいた。それだと、とても不便になりますが、ブラックリストの期間はいつまで続くんでしょうか?

自己破産後のブラックリスト状態は、各信用情報期間で事故情報が消されるまで続きますよ。

それは信用機関によっても年数が異なるんでしょうか?

はい、異なります。CICとJICCの場合には自己破産後5年で事故情報が消されますが、全銀協の場合には事故情報が消えるまで10年間の期間経緯かが必要になります。

ということは、銀行ローンなどを利用する場合には、自己破産後10年経たないと審査に通らない可能性があるということですね。

そういうことです。

そのほかに、アパートの契約や生命保険の契約が出来なくなることはありますか?

それは一切ありません。自己破産後の生活でも、アパートや生命保険の契約に対する影響はなく、携帯電話の利用も可能です。

それは安心です。
自己破産するなら専門家に相談しよう

今回、自己破産後の生活の注意点について教えてもらいましたが、このようなことは弁護士などの専門家に聞かないとわからないことですね。

はい、だから自己破産をしたい場合には弁護士などの専門家に相談することが大切です。

そうですね。まずは気軽な無料相談を利用するとよさそうですね。

それが良いでしょう。がんばってくださいね。
自己破産後の生活の注意点について、日常生活で特に支障はありません。ただ、ブラックリスト状態になってローンやクレジットカードなどの利用が出来なくなります。自己破産後ブラックリスト状態になる期間は5年~10年程度です。
自己破産を検討している場合には弁護士に相談しましょう。