今回は、いつから借りた借金なら過払い金請求出来るのかについて、先生に聞いてみましょう!
過払い金が発生するのは利息制限法を超過する取引

先生、こんにちは。今日はいつから取引があったら過払い金請求出来るのかについて教えてください。

こんにちは。過払い金請求というのは、過去に利息制限法を超過した高利率で取引をしていた場合に、その払いすぎた利息を返還請求することですよ。

そうですよね。だから、過払い金が発生するためには利息制限法を超過した取引が必要ですよね。

そういうことです。昔は一定の要件があれば利息制限法を超過した利息をとっても違法ではなかったので、たくさんの消費者金融などが利息制限法を超える利率で取引していました。

そうなんですね。でも、最近の取引では、どこの消費者金融もクレジットカード会社もローン会社も利息制限法を超過した取引は行っていないんですよね?

そうです。だから過払い金が発生するような利息制限法を超過する利率での取引は、かなり古いものに限定されます。

やっぱりそうなんですね。
平成22年(2010年)に法改正があった

過払い金請求が出来る取引は古いものだということはわかりましたが、具体的にいつからの取引だったら過払い金請求出来る可能性があるんですか?

その問題は法律の改正時期と大きな関係がありますよ。

法律によって、利息制限法を超える利率での利息が禁止されたのですよね?

そうです。利息制限法や出資法の改正によって、利息制限法を超える利率での取引が禁止される法律が施行されたのは、具体的には平成22年(2010年)6月のことです。

ということは、平成22年6月より前の取引だったら、過払い金請求出来る可能性があるんでしょうか?

そう考えるのが普通でしょうけれど、実際にはそうではないことが多いのです。
結局いつから借りたお金なら過払い金できる?

確かに改正法が施行されたのは平成22年6月のことですが、実際にはその法改正を見越して、多数の消費者金融やクレジットカードなどの貸金業者は前倒しで利息制限法を超過した利率による取引を停止しました。

そうなんですね。じゃあ、平成22年よりもっと前からすでに利息制限法を超過した取引はなくなっていたということですか?

そういうことです。実際には、多くの貸金業者が平成20年(2008年)頃にはすでに利息制限法を超過する取引を停止していますよ。

なるほど、ということは、いつからの取引だったら過払い金請求出来るかという問題については、遅くとも2008年以前からの取引である必要があるということですね。

そういうことです
過払い金請求するなら!

今回は、いつからの取引があったら過払い金請求出来るかという問題を解説しましたが、このようなことは専門家に聞かないとわからないことですよ。

確かにそうですね。過払い金請求したい場合には、弁護士などの専門家に相談することが大切ですね。

そのとおりです。まずは無料相談を利用してアドバイスをもらいましょう。

わかりました。ありがとうございました。
過払い金請求が出来るためには利息制限法を超過した取引があったことが必要です。利息制限法を超過した取引はだいたい平成20年(2008年)以前なので、いつからの取引の場合に過払い金請求できるかという問いには、遅くとも平成20年以前からの取引である必要があるということになります。
過払い金請求したい場合には弁護士に相談しましょう。