今回は、過払い金請求がいつまで出来るのかについて、先生に聞いてみましょう!
過払い金請求には時効がある

先生、こんにちは。今日は過払い金請求がいつまで出来るのかについて、教えてください。

こんにちは。過去に消費者金融などと取引をしていた場合、払いすぎた利息である過払い金を取り戻すことが出来ることがありますよ。

そうですよね。それで、その過払い金請求はもうすぐ出来なくなると言われていますが、具体的にいつまで請求出来るんですか?

その問題は、過払い金請求権の時効と関係しますよ。

過払い金請求権に時効があるんですね。時効になると、過払い金が消滅してしまうんですか?

そうです。過払い金請求権の時効は10年です。だから、相手方業者との取引終了後10年が経過している場合には、基本的に過払い金請求することは出来なくなりますよ。

そうなんですね。
過払い金が発生するのは2008年まで?

過払い金の時効が10年だとしても、どんどん過払い金が発生しているならその分の過払い金請求はいつまででも出来るはずですよね?

ところが、過払い金はもうすでに発生していないのです。今では、過払い金が発生するような利息制限法を超過した取引は行われていません。

そうなんですね。過払い金が発生する取引はいつまで行われていたんですか?

業者によってもまちまちですが、だいたい2008年頃(平成20年頃)までしか利息制限法を超過する利率の取引は行われていませんよ。

そうなんですね。ということは、2018年頃には多くの過払い金請求権が時効にかかってしまうことになりますね。

そうです。過払い金請求権の時効は業者との最終取引日から進行しますので、2008年より前に取引が終わった人については、2018年より更に前に過払い金請求権が時効にかかってしまいますよ。

それは大変ですね。
取引が終了している場合、早急に手続きすべき!

過払い金請求権がいつまで請求出来るかについては、個人の取引形態によっても異なりますよ。

それは、過払い金請求権の時効は、業者との最終取引日から進行するからですよね。

そうです。2005年に取引を終えた人についてはもうすでに過払い金請求権が時効にかかってしまっていることになります。

じゃあ、2013年に取引を終えた人の場合には2023年まで請求出来ることになるんですか?

基本的な理解としてはそうなります。しかし、途中で取引が分断されている場合にはもっと早く時効が成立することもありますよ。

そうなんですね。じゃあ、すでに業者との取引が終わっている人については、特に急いで過払い金請求手続きをする必要がありますね。

そういうことです。
過払い金請求するならどうすればいい?

今回は、いつまで過払い金請求が出来るかについて教えてもらいましたが、過払い金請求が出来る期間は意外と短いのですね。

そうです。だから過払い金請求するなら早めに手続きする必要がありますよ。

じゃあ、自分にも過払い金請求出来るかも知れないと思う場合には、早めに弁護士に相談に行く必要がありますね。

そういうことです。無料相談を利用する形で良いので、早めに相談しましょう。

わかりました。ありがとうございました。
過払い金請求権は業者との最終取引日以後10年で時効にかかります。利息制限法を超過した取り引きが行われていたのは2008年頃までなので、過払い金請求権はどんどん時効にかかっていきます。
いつまで過払い金請求が出来るかはその人の取引形態によって異なりますが、どちらにしても早急に弁護士に相談して過払い金請求手続きを執る必要があります。