日頃のストレスなどが溜まってしまい、買い物依存状態に陥ってしまうことがあります。買い物依存状態になると、便利なクレジットカードなどでショッピングを繰り返しているうちに、みるみる借金が増えてしまいます。
買い物依存が原因で出来た借金返済が出来なくなってしまったら、どのような解決方法があるのでしょうか。注意点などがあれば知りたいところです。
今回は、買い物依存が原意の借金返済が出来ない場合の債務整理方法を先生に聞いてみましょう!
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買い物依存が原因の借金の解決方法はある?

先生、こんにちは。今日は、買い物依存が原因で出来た借金返済が出来ない場合の解決方法を教えてください。

買い物依存は、ストレス解消のための買い物がどんどんエスカレートしてしまって、クレジットカードなどを利用して次々に高額な商品などを購入してしまう依存症のことですね。

そうなんです。クレジットカードでショッピングしすぎるので、いずれ借金返済が出来なくなってしまいます。こんな場合でも、債務整理で解決することが出来るんですか?

債務整理は可能です。買い物依存が原因の借金でも、任意整理、個人再生、自己破産すべての手続きを利用できます。ただ、自己破産の場合には、少し注意が必要ですよ。
買い物依存の借金解決で気をつけるべき点

買い物依存が原因の借金の場合「浪費」が原因の借金だから、債務整理手続きの中でも自己破産が出来ないんじゃ無いんでしょうか?

自己破産出来ないと言うことはありません。ただ、確かに自己破産では「浪費」がある場合、免責(借金が0になること)が認められないという扱いになっています(免責不許可事由)。

ということは、やっぱり自己破産出来ないということになりますよね?

いいえ、そうとは言い切れません。法律では、債務者に免責不許可事由があっても、裁判所が事件全体を見据えて総合的に評価して、その裁量によって免責を認めても良いという裁量免責を認めています。

ということは、その裁量免責をしてもらえたら、買い物依存でも自己破産が出来るということになりますね。

そのとおりです。実際には裁量免責は結構広く認められているので、買い物依存でも裁量免責してもらえる可能性が高いですよ。

それを聞いて安心しました。
【ポイント】弁護士とのコミュニケーションの重要性
買い物依存症が原因で自己破産するときは、依存症による生活の弊害と改善の意思をしっかりと裁判所に伝える必要があります。
状況を裁判官の求める説明として整理できるよう、依頼先の弁護士と密にコミュニケーションをとりましょう。
債務整理するとクレジットカードが使えなくなるの?

買い物依存が原因での借金返済が出来ずに債務整理する場合、債務整理によってブラックリスト状態になり、ローンやクレジットカードが使えなくなることに注意が必要ですよ。

債務整理すると、個人信用情報に事故情報が記録されて、ローン審査に通らなくなってしまうんですよね。

そうです。だから、債務整理した場合には、以前のようにクレジットカードを利用して買い物することは出来なくなります。ただ、買い物依存が原因で借金したのですから、クレジットカードを使わない生活に慣れることにはむしろメリットがあるとも考えられますけどね。

確かにそうですね。
買い物依存の借金が返済できなくなったら?

買い物依存が原因の借金返済が出来ない場合も、早めに債務整理で解決することが大切です。

債務整理するなら、弁護士や司法書士などの専門家に相談依頼するのがベストですよね。

そのとおりです。弁護士なら、ブラックリスト問題など、債務整理後の生活における注意点についても質問出来ますし、聞けばきちんと教えてくれますよ。

それは助かりますね。まずは弁護士事務所に連絡をして、無料相談を受けることがよさそうですね。

そのとおりです。がんばってくださいね。
買い物依存が原因でできた借金返済が出来ない場合、債務整理で解決することが可能です。買い物依存は浪費にあたるので、自己破産免責が受けにくいですが、実際には裁量免責が広く認められています。債務整理をするとクレジットカードが利用出来なくなることには注意が必要です。債務整理したい場合には、弁護士や司法書士などの専門家に相談依頼しましょう。