しかし、過去の取引について契約書などの資料がなくなっている場合にも過払い金請求は可能なのでしょうか。債権者がわからない場合の対処法も知りたいところです。
今回は、契約書がない場合に過払い金請求出来るのかについて、先生に聞いてみましょう!
契約書がなくても過払い金請求出来るの?

先生、こんにちは。今日は契約書がない場合に過払い金請求が出来るのかについて教えてください。

過払い金請求とは、過去に高利息な消費者金融やクレジットカードのキャッシング取引などを利用していた場合に、払いすぎた利息を取り戻す手続きのことですよ。

そうですよね。それで、過払い金請求をする際には、実際に取引をしていた証拠として契約書が必要になるんじゃないですか?

いいえ、実はそのようなことはありませんよ。契約書がなくても過払い金請求は可能です。

そうなんですか。それは助かります。
契約書がない場合の過払い金請求方法

契約書がない場合にも過払い金請求出来るとのことですが、その場合具体的にどのような請求方法になるんですか?

契約書がなくても、弁護士などが相手方業者に対して受任通知と取引履歴開示請求書を送れば、それに応じて業者が取引履歴を送付してきますよ。

そうなんですか。それだったら、開示された取引履歴を利息制限法に引き直せば過払い金の金額が計算出来ますね。

そういうことです。金額が計算出来たらその計算された過払い金の返還を請求して、過払い金返還に関する交渉をすすめていくことになります。

なるほど、その手続きの中で契約書は不要なのですね。

そういうことです。
債権者を覚えていない場合の調査方法

契約書がない場合でも過払い金請求出来ることはわかりましたが、そもそも過去に取引していた債権者(業者)を覚えていない場合にはどうしようもないですよね?

その場合でも、相手方業者を調べる方法はありますよ。

そうなんですか。どこかに借り入れを利用した履歴が残っているんですか?

はい、残っています。CICやJICC、全銀協などの信用情報期間の情報を開示してもらえば、過去のクレジット・ローンの利用履歴がわかります。

それは大変便利ですね。じゃあ、過去の取引を調べたい場合には、信用情報期間に対して個人情報開示請求の手続きを執れば良いのですね。

そういうことです。そこに表示されている業者宛に取引履歴開示請求書を送れば、過払い金請求手続きをすすめることが出来ますよ。

それは助かりますね。
間違いなく過払い金請求するために

今回は、契約書がない場合や債権者を覚えていない場合に過払い金請求する方法について教えてもらいましたが、このような知恵は専門家に聞かないとまったくわからないことですね。

はい、そうです。だから過払い金請求をする場合には弁護士などの専門家に相談して依頼することが大切ですよ。

契約書がないなら、弁護士が通知を送った方が相手方業者の対応も良くなって手続きがスムーズにすすみそうですね。

実際にそのような差は生じる可能性が高いです。過払い金請求する場合には、まずは気軽な無料相談を受けてみるといいですよ。

わかりました。ありがとうございました。
契約書がない場合でも過払い金請求は可能です。一連の過払い金請求手続きにおいて契約書がどうしても必要になる場面はありません。相手方業者がわからない場合には、信用情報機関に対して個人情報開示請求をして過去のローン利用履歴を調べることによって、確認することが可能です。
過払い金請求をする場合には弁護士に相談しましょう。