借金する機会はさまざまですが、消費者金融やクレジットカードなどの業者だけではなく、個人から借金する場合もあります。個人から借りた借金の返済が苦しくなることがありますが、個人から借りた借金も債務整理の対象になるのでしょうか。
個人から借りた借金を債務整理する場合の注意点も気になります。
今回は、個人間の借金も債務整理できるのかについて、先生に聞いてみましょう。
個人から借りた借金も債務整理出来るの?

先生、こんにちは。今日は、個人から借りた借金返済が苦しい場合にも債務整理で解決できるのかについて教えてください。

こんにちは。借金は消費者金融などの業者だけではなく、友人や知人などの個人から借金することもありますね。

そうなんです。その場合でもやはり返済が苦しくなるケースはあるのですが、個人からの借金も債務整理の対象になるんでしょうか?

なります。個人からの借金であっても、任意整理、個人再生、自己破産のどの債務整理手続きも利用出来ますよ。

そうなんですね。それは助かります。
注意点その1~督促が止まらないことがある~

個人からの借金も債務整理の対象になることがわかりましたが、その場合の注意点はないんですか?

あります。まず、個人からの借金を債務整理する場合には、弁護士が介入しても債権者からの督促が止まらないことがありますよ。

そうなんですね。それは債権者が素人だからということですか?

はい。債務整理で弁護士などの専門家が介入すると貸金業者からの返済請求が止まるのは、金融庁から貸金業者へのガイドラインがあったり、貸金業法に取立の規制があるからです。

なるほど、個人が債権者になっている場合には金融庁のガイドラインに従ったり、貸金業法に従う必要がないのですね。

はい。弁護士が介入した場合、債権者に対しては「今後の連絡は弁護士を通じてするように」と連絡しますが、中にはこれに従わない債権者もいるのです。

なるほど、債権者が直接返済を求めてきた場合にはどうしたらいいんですか?

「弁護士に任せているから話は出来ない」と言って、話をしないことが大切です。
注意点その2~任意整理が難しいことがある~

個人からの借金を債務整理する場合、他にも注意点はありますか?

あります。個人からの借金の場合、債務整理手続きの中でも、任意整理が難しいことがあります。

それもやはり債権者が素人だからですよね?

そうです。個人が債権者の場合、そもそも借金額を減額したり利息をカットすることに同意しないことが多いです。返済条件を長期分割に変更することを打診しても、まったく話にならない人もいます。

個人間の借金の場合、人間関係などもあって任意の話し合いは難しくなりそうですね。個人間の借金でも、個人再生や自己破産なら問題なく手続きできるのですか?

それらの手続きであれば問題なく可能ですよ。債権者が嫌だと思っても借金を大幅に減額したり、借金を0にすることが可能です。
【ポイント】自己破産・個人再生も要注意
個人が債権者である場合、自己破産や個人再生することを事前に伝えるのも考えものです。債権者の同意が必要な場面で協力してくれなかったり、手続き開始に間に合うよう差押えを実行されたりする場合があります。
弁護士を通し、相手方と距離をとって手続きを進めるべきでしょう。
個人からの借金返済が苦しい場合弁護士相談しよう

個人からの借金も債務整理出来ることやその場合の注意点はわかりましたが、個人が相手だと業者相手の場合よりもさらに対応が難しそうですね。

はい、だから個人からの借金を債務整理したい場合には、弁護士に相談することが必須ですよ。

まずは無料相談を利用してアドバイスをもらうとよさそうですね。

そのとおりです。がんばってくださいね!
個人からの借金も債務整理で解決出来ます。個人からの借金を債務整理する場合、弁護士が介入しても督促が止まらないことがあります。また、任意整理が難しいケースもあります。個人からの借金返済が出来ない場合には弁護士などの専門家に相談することが必須です。まずは無料相談を利用して弁護士のアドバイスをもらいましょう。