個人事業主は、事業のための起業資金や運営資金のために日本政策金融公庫や銀行などの融資を利用することが多いです。このような個人事業主の融資の借金返済が苦しくなった場合、債務整理で解決することが可能なのでしょうか。その場合の注意点も知りたいところです。
今回は、個人事業主の融資の借金を債務整理できるのかについて、先生に聞いてみましょう!
会社が潰れそう…債務超過を解決する方法は?経営者保証は外せる?
個人事業主の借金の特徴

先生、こんにちは。今日は、個人事業主が融資の返済が出来なくなった場合にも債務整理で解決できるのかについて教えてください。

こんにちは。個人事業主は、事業の起業の際や事業の運営資金のために融資を利用することが多いですね。

日本政策金融公庫や銀行などの融資を受けるケースがよくありますよね。

はい、それらの融資の場合、まとまった金額になるので借り入れ額が相当大きくなりがちです。1000万円以上になることも珍しくありません。

そうなんですね。それに、個人事業主にはコーポレートカードなどを利用している人もいますよね。

はい、その他、事業資金のために自分でもちょくちょく消費者金融やクレジットカードなどで借り入れを利用しているケースもあります。

個人事業主の場合、公庫や銀行融資の金額は大きく、他にも借金がかさみがちだから、借金総額が相当大きくなることが多そうですね。

はい、個人事業主の借金には、借入額も借入件数も多くなりがちだという特徴があります。
個人事業主の融資分も債務整理出来るの?

個人事業主の融資の借金が返済出来なくなった場合にも債務整理で解決できるんでしょうか?

出来ます。事業融資のための借金であっても、どの債務整理方法も利用することが可能ですよ。

任意整理も個人再生も自己破産でも利用可能ということですよね。どの手続きがおすすめなのでしょうか?

状況にもよりますが、借入額が多額な場合には任意整理は難しいことが多いでしょう。自宅などの資産がある場合には個人再生を選択すると良いでしょうし、財産がなくて借金額が多額であれば、自己破産で借金を0にしてもらいましょう。

なるほど、よくわかりました。
個人事業主の場合、事業用途として借りた借金の名目が「事業融資」「個人向け融資」のどちらになっているのか要注意です。事業融資の場合は経営状態の向上を約束することで債務整理可能ですが、個人向け融資の場合は「不採算の事業をやめること」が整理の最低条件になる可能性があります。
いずれにしても状況により難易度が全く異なるため、弁護士による分析は必須でしょう。
ブラックリスト状態になることに注意!

個人事業主が融資の借金を債務整理する場合、注意点がありますよ。

それは、債務整理によってブラックリスト状態になってしまうことですか?

そうです。債務整理をすると個人信用情報に事故情報が記録されて、ローンやクレジットカードの利用が出来なくなります。よって、債務整理手続後は5~10年間程度、再度融資を受けることが出来なくなってしまいますよ。

それは結構大変な問題ですね。借り入れが出来ないなら事業運営の内容なども限られそうですね。

はい、だからブラックリスト期間には融資を利用しないか、利用するとすれば共同経営者などの他人名義で借り入れをしてもらう必要があります。

なるほど、よくわかりました。
債務整理したい場合には無料相談しよう

個人事業主の事業融資の借金も債務整理出来ることやその場合の注意点はわかりましたが、この場合、どの手続きが向いているかなどの判断や、その後の事業運営の問題など検討すべき事が多そうですね。

そのとおりです。だから個人事業主が融資の借金を債務整理する場合には、弁護士などの専門家に相談することが必要ですよ。

そうですね。まずは手軽な無料相談を利用して「何が出来るのか」などについて、弁護士にアドバイスをもらうと良さそうですね。

そのとおりです。がんばってくださいね!
個人事業主の融資の借金も債務整理で解決出来ます。財産があれば個人再生、なければ自己破産を選択するケースが多いでしょう。個人事業主が融資の借金を債務整理する場合には弁護士などの専門家に相談依頼することが大切です。まずは無料相談を利用して弁護士のアドバイスをもらいましょう。