今回は、個人再生手続きの個人再生委員との面談について、先生に聞いてみましょう!
個人再生委員とは

先生、こんにちは。今日は個人再生手続きを利用する場合の個人再生委員との面談について教えてください。

こんにちは。個人再生委員とは、個人再生手続きにおいて裁判所から選任されて、個人再生手続きについて指導監督する人のことですよ。

個人再生委員は、すべての個人再生事件で選任されるんですか?

いいえ、そういうわけではありません。裁判所の運用によって大きく異なりますよ。

東京地方裁判所では選任されることが多いんですか?

東京地方裁判所では、原則として全件個人再生委員が選任されますよ。

その他の裁判所では選任されないんですか?

選任される裁判所は少ないです。ただ、負債額が大きい場合などには選任されることがありますよ。

なるほど、わかりました。
個人再生委員との面談で聞かれること

個人再生委員が選任されたら、面談が行われるんですよね?

はい。個人再生を申し立てると個人再生委員が選任されて、面談が実施されます。その面談の結果を前提にして、個人再生委員が個人再生手続きを開始してもいいかどうかの意見を裁判所に提出しますよ。

それは影響が大きいですね。どのようなことを聞かれるんでしょうか?

現在の財産や収入の状況、今後支払いが出来るのかなどを確認されますよ。

借金していることで怒られたりはしないんでしょうか?

そのようなことはありません。きちんと支払いが継続できる見込みがあったら開始決定を認める意見を書いてもらえますよ。

そうなんですね。それを聞いて安心しました。
指示に従うことが大切

個人再生委員と面談したら、その後個人再生委員の報酬金のために毎月予納金を支払う必要が発生しますよ。

そのお金を支払わないと、個人再生の手続きが進まなくなるんですか?

はい、進まなくなります。予納金をきちんと支払わないと、そもそも個人再生の開始ができないことになってしまいます。

じゃあ、予納金の積立は必ずきちんと支払う必要がありますね。予納金以外の点で、個人再生委員が手続きにおいて意見や指示を出すことはないんですか?

あります。個人再生委員は、再生計画案の履行可能性についてなど、個人再生手続きについて意見を述べる役割を果たしますよ。

じゃあ、個人再生手続きを円滑にすすめるためには、個人再生委員の指示内容にきちんと従うことが必要なんですね。

そういうことです。
個人再生する場合には弁護士や司法書士に相談しよう!

個人再生手続きにおける個人再生委員の役割や面談で聞かれる内容についてはわかりましたが、このようなことは素人にはまったくわからないことですね。

そうですね。だから個人再生手続きを利用したい場合には、弁護士などの専門家に相談依頼することが大切ですよ。

確かにそうですね。まずは気軽な無料相談を利用して弁護士や司法書士に話を聞いてみるとよさそうですね。

そのとおりです。がんばってくださいね!
個人再生手続きでは個人再生委員が選任されることがあります。個人再生委員は手続きについて指導監督をする人です。選任された場合には報酬金として予納金を支払う必要があります。面談では財産や収入の状況、今後の支払い見込みなどが確認されます。手続きをスムーズにすすめるためには、個人再生委員の指示にはきちんと従う必要があります。
個人再生を利用したい場合には弁護士などの専門家に相談依頼しましょう。