マンションや一戸建てなどのマイホームを購入する際に住宅ローンを組むことは多いです。住宅ローンを組む場合に、ローン支払い方法として「ボーナス払い」を利用することがありますが、ボーナス払いとはどのような支払い方法なのでしょうか。また、ボーナス払いにデメリットなどがあるのかも気になります。
今回は、住宅ローンのボーナス払いとそのデメリットについて先生に聞いてみましょう!
住宅ローンのボーナス払いについておさらい

先生、こんにちは。今日は、住宅ローンのボーナス払いについてや、その危険性(デメリット)について教えてください。

こんにちは。住宅ローンを組む際には、支払い方法についてボーナス払いという方法を選択することがありますね。

ボーナス払いとは、住宅ローンの返済について、ボーナス月に返済額を上乗せして支払い方法のことですよね。

そうですね。住宅ローンは、通常なら毎月だいたい一定の金額を支払っていきます。ボーナス払いを利用する場合には、毎月の支払とは別に、ボーナス月のみ支払額を増額して支払うことになります。これによって、毎月の返済額自体は抑えることが出来ますよ。

たとえば月々6万円のローンを支払っている人が、毎年6月と12月のボーナス月だけ20万円を支払うなどのパターンがありますよね。

そうですね。そのパターンだと年間100万円のローン支払いになっていますが、ボーナス払いを利用しない場合には、月々の返済額が8万3千円程度になりますので、ボーナス払いの利用によって月々の支払い額がかなり抑えられていることがわかります。
ボーナス払いのデメリットや危険性

ボーナス払いを利用すると、月々の返済額が抑えられるので、かなり返済が楽になりますよね。デメリットなんてあるんでしょうか?

あります。まず、ボーナスは必ず出るとは限らないということが問題です。また、一定額ではないことも問題になりますよ。

確かにそうですね。ボーナスが出なかったり少なかったりすると、ボーナス払い月の住宅ローン返済が出来なくなってしまいますね。

また、ボーナスは何かあったときの対処のために使える状態にしておくことが安全です。たとえば家族が急に病気にかかったり、冠婚葬祭などで非常にお金がかかったり家族で旅行に行ったりなどしたとき、ボーナスがあればそこから支払が出来ますよね。

でも、ボーナス払いに使ってしまうとそのような他の支払が出来なくなってしまいますね。

そうです。結局お金が足りなくなって借金したり、逆に住宅ローンのボーナス払いの方を滞納してしまう結果になります。

ボーナス払いを利用すると、ボーナスの使い道が限定されてしまうので危険なのですね。

実際にボーナス払いが苦しくなって住宅ローンを支払えなくなり、債務整理する人は多いです。
住宅ローンが支払えなくなった時の対処法

住宅ローンのボーナス払いを選択してしまい、支払が苦しくなった場合には債務整理で解決する方法がおすすめです。

債務整理なら、住宅ローン支払い中でも家を残すことが出来るんですか?

手続選択を工夫すればマイホームを守ることは出来ますよ。ただ、住宅ローンの滞納がある場合、家を守りたければ早めの対処が肝心です。

では、ボーナス払いなどがあって住宅ローンを滞納している場合には、できるだけ早く弁護士や司法書士の無料相談を利用して、今後の対処について相談すると良いですね。

そのとおりです。がんばってくださいね!
住宅ローンのボーナス払いを利用すると月々の返済額が抑えられて返済が楽になるように思えます。しかし、実際にはボーナスが出なかったり少なかったりするリスクがありますし、ボーナスの使い道が限定されてしまって柔軟な対処が出来なくなるなどのデメリットもあります。住宅ローンのボーナス払いが出来なくなった場合、早めに弁護士に相談して債務整理をしましょう。