消費者金融やクレジットカードのキャッシング、ショッピングリボ払い、銀行カードローンなどの借金返済が苦しくなったら債務整理が有効な解決方法になります。債務整理にはいくつか種類がありますが、中には官報に氏名が掲載されてしまう種類の債務整理方法があります。任意整理の場合には官報に氏名が掲載されないのでしょうか。
今回は、任意整理には官報に名前が載らないのかを先生に聞いてみましょう!
債務整理で官報に氏名が掲載される?

先生、こんにちは。今日は債務整理方法の中でも任意整理を利用すると、官報に名前が掲載されないのかについて教えてください。

こんにちは。債務整理は借金問題解決に有効ですが、手続きの方法によっては氏名や住所などの情報が官報に掲載されてしまうものがありますよ。

官報とは、政府が発行する刊行物で新聞のようなものですよね。

そうです。債務整理手続きの中でも個人再生や自己破産の場合には、氏名や住所、債務整理の内容などの情報が官報に掲載されてしまいますよ。

それはデメリットになりますね。
任意整理の場合は官報に掲載されないの?

債務整理方法の中でも任意整理なら、手続きしても官報に氏名などの情報が掲載されないんですか?

掲載されません。自己破産や個人再生で官報に氏名が掲載されるのは、裁判所の決まりで「債権者に全員名乗り出てもらう必要がある」からなんです。

官報掲載は裁判所が依頼することによって載せているものなんですか?

はい、裁判所が一定期間を決めて官報で申立人情報を告知しています。

そうなんですね。任意整理の場合には債権者と直接交渉するだけだから、裁判所とは関係ないですよね。

はい。任意整理はあくまでも私的交渉で、裁判所の指示に従う必要も、債権者全員を相手取って手続きする必要もありません。当然、官報に手続きする人の名前を乗せるべきというルールもありません。

なるほど、それは安心ですね。任意整理の大きなメリットですね。
任意整理って周囲にバレやすい?

任意整理は官報に氏名などが掲載されないだけではなく、その他の点でも自己破産や個人再生と比べて手続きが周囲にバレにくい債務整理方法ですよ。

それはどうしてですか?手続きが簡単だからですか?

まず、任意整理の場合には裁判所に行く必要がありません。この点、自己破産なら平日の昼間に裁判所に行かないといけないので、周囲への説明が必要になります。

なるほど、任意整理なら必要書類も少なそうですよね。

はい、自己破産や個人再生なら源泉徴収票や給与明細書、預貯金通帳や退職金証明書などたくさんの書類が必要になります。これらの書類を集めている最中に、家族や勤務先に不審に思われて債務整理がバレてしまうリスクが高まりますよ。

任意整理ならそれらの書類が不要なので、書類集めのために債務整理がバレるリスクが抑えられますね。

そういうことです。
バレずに任意整理するなら

任意整理なら官報に氏名などの情報が掲載されず、周囲にもバレにくいメリットがあることがわかりましたが、任意整理をする場合にもやはり専門家の助けは必要ですね。

はい、必要です。特に専門家に介入してもらうと債権者からの連絡が来なくなるので、周囲にバレずに手続きするには専門家への依頼が必須ですよ。

じゃあ、まずは無料相談を利用して弁護士などに相談してみると良さそうですね。

そのとおりです。がんばってくださいね!
任意整理をしても、自己破産や個人再生とは異なり、官報に氏名や住所などの情報が掲載されることはありません。また、任意整理では裁判所に出頭する必要がなく必要書類も少ないので、他の債務整理よりも周囲に手続きがバレにくいというメリットがあります。周囲にバレずに任意整理手続きをすすめるためには弁護士などの専門家に相談依頼することが大切です。