銀行や消費者金融、カードローンやフリーローンなど借金の種類はさまざまですが、農家は意外と借金する機会が多いです。農家は農機具購入のために借り入れをすることが多いですし、返済出来なくなると農業の継続すら危うくなるなどという、農家ならではの悩みもあります。
農家の借金事情にはどのような特徴があり、借金返済が苦しくなった場合どのような対処法があるのでしょうか。
今回は、農家の深刻な借金事情と対策方法について、先生に聞いてみましょう!
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農家の借金は意外と深刻

先生、こんにちは。今日は農家の借金の特徴と、返済が出来なくなった場合の対処法を教えてください。

こんにちは。農家の場合、農業を始める際の初期投資や農機具代、設備投資など意外といろいろな費用やリース代などがかかるので、借金する機会が多いですよ。

そうなんですね。農家だと生活費がかからないからあまり借金しなくていいイメージがありますが、そういうわけでもないんですね。

はい、しかも都会のサラリーマンの借金とは違い、JAなどからまとまった借り入れをするので借金額も大きくなりがちだという特徴もあります。

そうなんですね。しかも農業の場合、必ずしも収入が一定では無いので、返済が苦しくなることもありそうですね。

はい、あります。1年の天候や災害、作物の収穫高によって収入が大きく左右されますので、不作の年などには特に借金返済が苦しくなってしまいます。

農家の借金問題は意外と深刻なのですね。
借金返済を滞納すると農業が続けられない?

農家の借金問題は、借り入れ額が多額であったり収入が不安定だというだけではありませんよ。JAなどからの借り入れの場合、トラクターなどの農機具に担保権が設定されている場合も多いです。

その場合、借金返済出来なくなったら農機具を回収されてしまいますよね。

はい、農機具を回収されてしまうと、生計の元となる農業の継続が困難になることがあります。さらに、借り入れに連帯保証人がついていることも多いので、借金返済を滞納すると連帯保証人にも多大な迷惑をかけてしまいます。

連帯保証人がいる場合に借金返済を滞納すると、連帯保証人に請求されてしまいますよね。

そういうことです。
早めに対策することが重要!農家の借金問題の解決法は?

農家が借金していて返済が苦しくなったら、状況が悪化する前に早期に債務整理で解決することが大切ですよ。

そうですね。いったん農機具を引き上げられたら、取り戻すのは困難になりそうですよね。

はい、だから担保を実行されたり連帯保証人に請求される前に対処する必要があります。

じゃあ、農家が借金問題をかかえている場合、返済を滞納する前に債務整理することが重要ですね。

そういうことです。
【ポイント】農地を売って借金を返済するのは難しい
農地は宅地に比べてはるかに低価格であり、買い手がつきにくく売ってもほとんどお金になりません。売却手続きには大変な手間がかかり、譲渡所得税がかかるほか営農者向けの減税制度も利用できなくなることを考慮すると、借金返済のために農地を売るのは非効率的です。
すぐに農業を離れるのではなく、債務整理をしながら農業を継続して収益を得る方向を優先的に検討すべきでしょう。
農家が借金返済に悩んでいる場合には?

農家が借金問題に苦しんでいる場合に債務整理しようとしても、自分では手続きを進めることは難しいですよね。

はい、自分でJAなどと交渉するのは困難でしょう。弁護士などの専門家に相談依頼することがほぼ必須になります。

じゃあ、農家が債務整理したい場合も、弁護士の無料相談を受けるといいですね。

はい、近くに法律事務所がない場合でも、最近では全国対応の事務所なども増えているので利用するといいですよ。

それは助かりますね。よくわかりました。ありがとうございました。
農家は初期投資や設備投資、農機具の購入やリースにお金がかかり、収入も不安定なので借金問題は深刻です。農機具に担保権が設定されていたり連帯保証人がついている融資も多く、借金を滞納すると農業が継続出来なくなるおそれもあります。農家が借金問題に苦しんでいる場合には、問題が深刻になる前に早期に債務整理で対処する必要があります。債務整理を検討する場合には弁護士に相談しましょう。