消費者金融やクレジットカード、カードローンなどの借金がかさむと返済が苦しくなります。借入先が増えると、自分でも借金の管理が出来なくなることもあります。このようにして多重債務者状態になってしまった場合におまとめローンを勧められることが多いですが、おまとめローンにはどのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。
今回は、おまとめローンのメリットデメリットについて、先生に聞いてみましょう!
おまとめローンのメリット

先生、こんにちは。今日は、借金のおまとめローンのメリットとデメリットを教えてください。

こんにちは。おまとめローンとは、複数の借入先がある場合に、銀行等からまとまった借金をして以前の借入先をすべて完済し、その後は新しい借入先だけに借金返済することによって、借金を一本化する手続きです。

借金返済に困るとおまとめローンを勧められることが多いのですが、どんなメリットがありますか?

まず、借金が一本化されることによって借金の状況や借金返済計画が明確化されるというメリットがあります。複数借金している人は、通常自分がどこからどれだけの借り入れをしているかということすら把握していない人が多いですが、おまとめローンにするとこのような問題が解決されます。

おまとめローンによって支払い利息が低くなることもありますよね?

それもあります。以前の借入先が高金利な消費者金融やクレジットカードのキャッシングなどの場合、おまとめローンの方が利率が低くなることが多いです。

それに、借金が一本化されたら支払い漏れなども無くなりますね。
おまとめローンのデメリット

おまとめローンにはデメリットもありますよね。よくおまとめローンを利用すると借金が増えると言われていますが、どういうことでしょうか?

おまとめローンを利用すると、借り入れの限度額が増えることが多いです。そこで、結局限度額一杯まで借り増ししてしまい、以前より借金が増えることがあります。

他にも、借金が増える原因はあるのでしょうか?

あります。おまとめローンでは以前の借入先に完済するので、以前の借入先の枠が空いてしまいます。すると、以前の借入先からも借り入れをしているうちに、借金が倍増してしまうことがあります。

それは大変です。おまとめローンを利用してもあまり返済が楽にならないパターンもありますか?

あります。おまとめローンも結局はそれなりの金利支払いが必要ですので、以前の借金より必ずしも金利が低くなるとは言い切れず、結局借金問題が解決できない場合も多いです。
【おまとめローンのメリットデメリットの表】
メリット | 1、借金の状況が把握できる 2、借金返済計画が明らかになる 3、借金の返済漏れが無くなる 4、利息が減って借金返済自体が楽になる |
---|---|
デメリット | 1、借金の限度額が増えて借金額が増えてしまう 2、以前の借入先を利用して借金が倍増してしまう 3、結局それなりの利息がかかるので、借金返済がさほど楽にならない |
おまとめローンと債務整理どっちがおすすめ?

借金問題に苦しんでいる場合、おまとめローンが向いている人と債務整理が向いている人というパターンはありますか?

基本的におまとめローンはあまりおすすめではありません。ただ、今の借入先が消費者金融など高金利の借入先ばかりで、おまとめローンによって大幅に利息が減額出来るなら、検討してみても良いでしょう。

借金額が多すぎるとおまとめローンでの解決は苦しいですよね。

借入額が多いとおまとめローンを利用してもそれなりの利息支払いが必要になるので、苦しいでしょうね。

債務整理をするとブラックリスト状態になるという問題もありますよね。

はい。絶対にブラックリスト状態になりたくない事情がある人は、1度おまとめローンを検討しても良いかも知れません。

ただ、原則的には債務整理の方が有効な解決方法になるということですよね?

そうです。おまとめローンでは借金問題の根本的な解決は出来ないので、借金問題に苦しんでいるならおまとめローンより債務整理をしましょう。
債務整理する場合にはどうしたらいいの?

債務整理をするなら弁護士などの専門家に相談する方法がベストですよね。

そのとおりです。1度法律事務所などの無料相談を受けてみてください。

わかりました。ありがとうございました。
おまとめローンを利用すると、借金の状況が把握出来て返済計画を立てやすくなり、支払い漏れも無くなり返済が多少楽になることがあるなどのメリットがあります。反面借入の限度額が増えたり、以前の借入先から借金することで借金が増えてしまうリスクもありますし、さほど返済が楽にならないことが多いというデメリットもあります。基本的におまとめローンよりも債務整理の方が有効な借金問題解決方法になります。債務整理する場合には弁護士に相談依頼しましょう。