今回は、債務整理によって車がなくなる場合と、車を手放さずに済む対処法について先生に聞いてみましょう!
債務整理で車がなくなる場合

先生、こんにちは。今日は自家用車がある場合に債務整理をすると車がなくなるのかについて、教えてください。

こんにちは。債務整理をすると車がなくなることはありますが、それはすべてのケースではありませんよ。

そうなんですね。それはやっぱり、車のローンがあるかないかで変わってくるんでしょうか?

はい、車のローンのあるなしで結果が相当変わってきます。まず、車のローンがある場合に車のローンを債務整理すると、車はなくなってしまいますよ。

その場合、ローン会社が車を引き上げてしまうんですよね?

そうです。車のローンを設定した場合、ローン完済までの間は車の名義がローン会社に留め置かれているので(所有権留保)、車のローンを債務整理すると、ローン会社が所有権にもとづいて車を引き上げてしまいます。

車のローンがない場合でも債務整理で車がなくなるケースがありますか?

あります。高額な価値のある車を持っている場合に自己破産すると、車が現金に換えられて債権者に配当されてしまいますよ。

なるほど、そういう仕組みなのですね。
車のローンがない場合の車の守り方

まず、車のローンがない場合に、債務整理をしても車がなくならない方法を教えてください。

車のローンがない場合には、任意整理や個人再生を利用すれば車を手放す必要はありませんよ。

自己破産したら必ず車がなくなってしまうんですか?

そういうわけではありません。車の査定価値が20万円以下であれば、自己破産しても車を守ることが出来ます。

なるほど、じゃあ、車のローンがないなら、車の価値が高い場合に自己破産を避ければ、債務整理をしても車を守ることが出来るということですね。

そういうことです。
車のローンがある場合の車の守り方

車のローンがある場合に債務整理しても車を守る方法なんてあるんでしょうか?

あります。この場合、車のローンを対象にすると車が引き上げられてしまうので、車のローンを外して任意整理をする方法が利用出来ます。

なるほど、任意整理なら対象とする債権者を選べるので、車のローンを対象外にすればいいんですね。

そういうことです。車のローンについては従来通り支払を続ければ、ローン会社から車を引き上げられることはありませんよ。

それで、他の借金だけ任意整理で整理すれば、借金問題も解決できますね。

そういうことです。
債務整理で悩んだら弁護士相談する!

債務整理して車がなくなる場合と債務整理をしても車がなくならない方法についてはよくわかりました。

債務整理には、車の問題のように、手続に際して考えなければならない問題点が意外とたくさんありますよ。

そうですね。やっぱり債務整理したい場合には弁護士などの専門家に相談することが大切ですね。

そのとおりです。まずは無料相談を利用すると良いでしょう。

わかりました。ありがとうございました。
債務整理をすると車がなくなるケースがあります。車のローンがある場合に車のローンを債務整理すると車が引き上げられますし、車のローンがない場合でも自己破産すると車がなくなることがあります。車を守るには、高額な車の場合に自己破産を避けたり、ローンがついている場合には任意整理で車のローン以外の借金を整理します。
債務整理手続を取る場合には弁護士などの専門家に相談しましょう。