今回は、債務整理手続開始後にクレジットカードを利用出来るのかについて、先生に聞いてみましょう!
債務整理手続後にクレジットカードを利用出来る?

先生、こんにちは。今日は、債務整理手続が開始した後にクレジットカードを利用しても良いのかどうかについて教えてください。

こんにちは。一般的に債務整理手続に入って弁護士が債権者に受任通知を送ったら、クレジットカードは利用停止されることになりますよ。

そうですよね。だから債務整理手続が開始したら基本的にクレジットカードは使えなくなると思うのですが、そもそも利用出来ることがあるんですか?

あります。弁護士に依頼してから弁護士が債権者に受任通知を送り、クレジットカードが実際に止められるまでの間にはタイムラグがあり、場合によっては数日間かかることもあります。

ということは、債務整理手続を弁護士に依頼してからでも数日間の間はクレジットカードが利用出来る可能性があるということですね。

そういうことになります。
債務整理手続後にクレジットカードを利用した場合の問題点

務整理を弁護士に依頼した後もカードが止められる前なら、クレジットカードを利用してキャッシングやショッピングをしても良いことになりませんか?

そういうわけにはいきません。債務整理手続に入ったらその時点で債権額を確定する必要があります。そのために債務者は一時的に借金の返済をストップしますし、債権者の側も借金の督促を辞めますよね。

債務者の側だけがクレジットカードで借り増しなどをすることは認められないと言うことですか?

そういうことです。ときどき、債務整理手続後にクレジットカードで高額な商品(新幹線のチケットなど)を買って現金化などする人がいますが、このようなことをすると債務整理手続にも支障が出てくる可能性がありますよ。

そうなんですね。
債務整理が困難になることも!

債務整理手続開始後にクレジットカードを利用すると、債務整理が困難になることもあるんですか?

あります。債権者の心証が悪くなりますし、債権者としては債務整理手続後の利用分については全額の返済を求めてくることが通常です。

たとえば個人再生で減額に応じてもらえなくなることもありますか?

あります。再生計画案の認可決議において、異議を出される恐れなども出てきます。

自己破産でも問題になりますか?

利用した金額や利用の方法によっては問題になります。さきほど説明したような、クレジットカードのショッピング枠の現金化を行うと、免責不許可事由に該当して免責が受けられなくなることもありますよ。

それは大変ですね。
債務整理したい場合には専門家に相談!

債務整理手続開始後にこれが最後だと思ってクレジットカードを利用すると、大変な問題が起こるのですね。

そうです。だからたとえ数日間の間であっても、手続開始後は決してクレジットカードを利用してはいけませんよ。

わかりました。債務整理には一般的には知られていないいろいろな問題があるのですね。

はい、だから債務整理したい場合には弁護士などの専門家に相談してアドバイスに従うことが必須ですよ。

まずは無料相談を利用すると良いですね。

そのとおりです。がんばってくださいね。
債務整理手続開始後でも、数日間はクレジットカードを利用出来ることがあります。債務整理手続が開始したら、クレジットカードを利用してはいけません。利用すると債務整理手続に支障が出る可能性があります。
債務整理をする場合には弁護士に相談してそのアドバイスに従いましょう。