今回は、保証人がいる場合の債務整理による保証人への影響について、先生に聞いてみましょう!
保証人がついている借金を債務整理した場合の影響

先生、こんにちは。今日は、保証人がついている借金がある場合に債務整理をすると、保証人にどのような影響があるのかについて教えてください。

こんにちは。借金の中に保証人つきのものがある場合、その借金を債務整理すると借金の請求が保証人に行ってしまいますよ。

やっぱりそうなんですね。その場合の請求内容は、分割払いは出来なくなってしまうんですか?

通常出来なくなります。保証人へ請求される場合、すでに借金を滞納状態になっているからです。保証人への請求内容は借金残金の一括払いであり、通常利率よりも高額な遅延損害金も加算されることが普通です。

それは大変な影響ですね。

だから、保証人がついている借金を債務整理すると、保証人には多大な迷惑をかけることになりますよ。
債務整理の手続きによって異なる影響

債務整理の種類によって保証人に与える影響が異なることはないんでしょうか?

それはあり得ます。たとえば住宅資金特別条項付きの個人再生を利用した場合には、住宅ローンの返済はそのまま続けるので、住宅ローンの保証人がいても保証人に請求が行くことはありません。

それは助かりますね。住宅ローンでは配偶者が連帯保証人になっているケースも多いですが、そのような場合にこの方法を執れば配偶者に迷惑をかけずに済みますね。

そうです。これに対して自己破産を利用すると、どの借金も完全に支払をしなくなりますので、保証人へ請求がいくことを避けることは出来ません。

自己破産と個人再生でも、債務整理の種類によって保証人への影響が異なるのですね。

任意整理ならもっと大きな違いがありますよ。このことは、保証人がいる場合の対処法とも関係するので、次の項目で説明しますね。
保証人がいる借金がある場合の対処法

保証人がついている場合に迷惑をかけないための有効な対処法は、具体的にどのようなものなんでしょうか?

それは、債務整理手続きの中でも任意整理を利用することです。任意整理なら、個人再生や自己破産と違って対象とする債権者を選べるので、任意整理で保証人つきの借金を外して手続きすれば、保証人に請求がいくことはありませんよ。

なるほど、保証人がついている借金だけは自分で継続して支払っていけば良いのですね。

そうです。任意整理なら住宅ローン以外の債務でも対象から外すことが自由なので、住宅ローン以外の借金に保証人がついている場合にも対処出来ますよ。

それはとても便利ですね。
債務整理で迷ったら

借金に保証人がついている場合に債務整理した場合の影響と対処法はわかりましたが、保証人がいる場合の債務整理方法には、いろいろと工夫が必要になりそうですね。

はい、だから保証人付きの借金がある場合には、弁護士などの専門家に相談することが大切ですよ。

そうですね。まずは無料相談を利用するとよさそうですね。

そのとおりです。がんばってくださいね!
保証人がいる借金を債務整理すると、基本的に保証人に対して借金の請求がなされてしまいます。債務整理による保証人への影響は、債務整理手続きによっても異なります。住宅資金特別条項付き個人再生なら、住宅ローンの保証人に迷惑はかかりません。保証人つきの借金がある場合の対処法としては、任意整理で保証人つきの借金以外を整理する方法が有効です。
保証人つきの借金があって債務整理したい場合には、弁護士に相談しましょう。