借金地獄で本当に死にかけました。
もう人生を諦めようとしていたギリギリの状態でした。
そんな状態だった私でもなんとか借金地獄から抜け出し、今楽しく生活できています。
なので、あなたも絶対に大丈夫。これから私の体験談を書きますので、その中で希望をつかんでください。
借金と無縁だった私が借金地獄に陥ったきっかけ
大学を卒業して東京で就職した私は、勤務先から給料を振り込んでもらうために、初めて自分名義の口座を開設しました。
その時銀行の方から「クレジットカード機能も付けたほうが便利ですよ」と勧められたので、軽い気持ちで手続きをお願いしました。これが借金地獄へ続く道だったんです。
都会は地方と違って、クレカ決済に対応するお店が中心です。カード払いだとポイント還元がありますし、現金での買い物よりお得に感じますよね。
「これは賢い使い方だ!」と安直に思った私は、飲み代からコンビニでの買い物までためらいなくクレジットカードを使いました。ちょっと値段が高めでも、分割払いにすれば金額は気になりません。
金銭感覚がおかしくなり始めていることに、この時点で気づけばよかったと思います。
ショッピング枠のみ使用しているあいだは、それでも特に問題は起きませんでした。ところがある日、キャッシング枠なるものが存在していることに気付いてしまったのです。
利用実績に応じて限度額が増えていく…というシステム、うまく考えられていますよね。
増額されて自分の月収をはるかに超える金額を引き出せるようになるのは、自分の社会的信用がどんどん高まる気がして、決して悪い気はしなかったものです。
「給料日までのつなぎに…」と軽い気持ちでキャッシングして、いざ給料日が来ると「無理のない範囲で少しづつ返していけばいいかな」と約定返済額だけ払うだけの利用を繰り返しました。
利息が毎日発生するという実感はありませんでした。率直に言って、キャッシングの仕組みをあまり理解していなかったと思います。
そうこうしているうちに、みるみる借入残債が増えていきます。
ショッピング枠のほうも「リボ払い」という便利な返済方法があることを知った私は、軽い気持ちで支払い方法を変更していました。
後から知りましたが、リボ払いはかなりの高利率です。しかも毎日利息が発生します。
キャッシングとリボ払い。2種類の借金を抱えてなお「いつまで経っても返済が終わらない」という現実を受け止めようとしませんでした。
借金地獄への流れを止められず自転車操業・多重債務に
いつのまにか、信販系のカードが2枚、3枚…と増えていきました。
この頃になると「借金を返済するために借金する」という、いわゆる自転車操業の兆候が現れ始めます。
そして、消費者金融(サラ金)の存在を知るようになります。こちらの利用もさほどハードルの高いものではありませんでした。
「信販系カードのキャッシング枠だけが独立したもの=消費者金融のカード」というような認識だったのです。
消費者金融の審査は驚くほど速く、手続きを始めてからものの1時間程度で借入できるようになります。クレジットカードの引落日当日に慌てて自動契約機からサラ金のローンを申し込み、審査が通って借入に成功したお金をそのまま引落口座に預け入れる…ということが何度もありました。
消費者金融での借金はあっと言う間に増え、信販系のカードに加えて、全部で10社ほどから借金をするに至りました。
当時は今のように融資上限を決める法律がなく、何枚でもカードが持てます。立派な多重債務者の出来上がりです。
会社にも借金がバレて…
給料と借りたお金で毎月の返済を済ませて、なんとか滞納を防ぐ日々。借入残高の合計はとっくに年収を超えています。
やがて約定返済額をまかなうことが出来なくなって、利息だけを返すようになりました。そしてとうとう、利息すら払えない事態に陥ります。
返済が遅れても、早めにこちらから連絡すれば親切に対応してくれます。滞納から数日程度であれば督促の電話はかかってきません。
ところが滞納を何度も繰り返すうち、返済日の翌日には督促電話が掛かってくるようになりました。
日に数社から電話が掛かってきますが、仕事中にはすぐに対応できません。何度も電話をかけてもらって、業務が終わってから夕方にまとめて折り返す…といった感じです。
精神的に疲れ始め、貸金業者の不在着信を見ても折り返すことすらなくなりました。すると今度は、勤め先の自席の電話に掛かってくるようになったのです。
自分が出れればまだ良いのですが、離席中は他の人間が出てしまいます。
業者は会社名は名乗らず用件も言いませんが、そんな怪しい電話が日に何本も掛かってくれば、さすがに同僚たちから怪しまれます。
そしてとうとう、私が借金を抱えてるのではないかと言う噂が社内で流れ始めてしまいました。
上司から真偽を問われ、正直に自分が置かれている状況を告白するはめになりました。
同僚や上司は、自分の身内でもボランティアでもありません。プライベートの不始末を業務に持ち込んで悪影響を及ぼす人間には、もちろん会社の誰もが冷たく接してきます。
督促電話をきっかけにギクシャクし始めた人間関係が原因で、会社には居づらくなってしまいました。誰に勧められたわけでもないのですが、自ら退職を申し出て、10年ほど勤めた会社を辞めてしまいました。
誰にも相談できない地獄
支給された退職金は、すぐに返済にあてました。それでもまだ借入残高は300万円ほどあります。
収入が途絶えて返済のめどが立たず、いよいよ後がありません。それでも私にとって、親に泣きつくという選択肢は考えられないものでした。
自営業をしている父親は収入が不安定で、質素でつましい生活をしてきた親です。自分の無知のために作った借金について、責任も経済的余裕もない親に「返済を立て替えてほしい」とお願いするようなことは出来ません。
かといって、次の職もなかなか見つかりません。失業保険もとっくに終わっています。
先が見えず、なにか役割が与えられることもない。今の気持ちを打ち明ける相手さえいない。そんな状況になると暗いことばかり考えてしまいます。
ふと気づくと「自分なんて生きる価値がない。いなくなってしまえばいいのに。」と本当に考えるようになっていました。
債務整理との出会い
その日まで「借金返済が出来ないときは破産か夜逃げしかない」「いずれにせよ、もうまともに社会生活を送れなくなる」と決めつけていました。
弁護士ならベストな解決方法を模索できるということを、全く知らないまま過ごしていたのです。
そんなある日のことでした。
就活のため、いつもはあまり行くことのない駅で降りました。
何気なく広告を見ていると「借金問題はご相談下さい」という一文が目に入ったのです。近くにある法律事務所が出している看板で、どうやら債務整理という方法で借金が減らせるらしいということも分かりました。
すぐに番号をメモしましたが、その場で電話をするのはやはり恐ろしく感じました。
破産を勧められたり、怒られたりするのではないか。そう思うと、なかなか相談しようという気になりません。
帰宅してみると、ポストに「法的回収の予告」という通知が来ていました。
これはもう、どうしようもない。このまま何もかも失うくらいなら、弁護士に問い合わせてみよう。
何とか営業時間ぎりぎりに電話して、数日後に担当弁護士との面談を約束しました。相談費用を心配していたところ「無料ですよ」と言ってもらえて、内心ホッとしたのを覚えています。
一番緊張したのは、面談当日の朝です。就活と同じようにスーツを着て、怒られるのを覚悟しながら、反省の言葉を考えつつ事務所に向かいました。
その時お世話になった弁護士は、初対面からニコニコと優しい人でした。部屋に入ってすぐ「勇気を出して相談しに来てくれたんですね、ありがとうございます」と声をかけてくれたのを覚えています。
その一言で胸のつかえがとれた私は、これまでのことや借入残高も全て吐き出せたのです。
そうすると「もう大丈夫ですよ、私が一緒に解決します。明日からは督促もありませんから、安心してください。」と言ってくれたのです。
この時は本当に目頭が熱くなって、湧き上がる感情を抑えきれなかったことをはっきり覚えています。
そしてその日の夜は本当に久しぶりに死んだように深く眠ることができました。
借金地獄からの脱出
改めて事務所を訪問し、保有しているカードと契約書をすべて担当弁護士に見せました。
2週間ほどの調査が終わった段階で、私の場合は任意整理・過払い請求で解決できることが分かりました。すぐに弁護士と契約を交わそうと思いましたが、気になることが…
私「依頼料はどうお支払いすればいいんですか?」
担当弁護士「着手金や報酬は分割払いにしていただけます。後払いも可能ですので、ひとまず手続きが終わるまで何かお支払いいただく必要はありません」
これは有り難い条件でした。就活中だったため面談回数も気になりましたが、基本的に郵送か電話で進捗を報告してくれるとのことです。
「プライバシーに配慮させていただきたいのですが、同居されているご家族はいらっしゃいますか?」と丁寧に気遣ってもらえたのも印象的です。
それから2ヵ月ほどで、借入先8社のうちの4社が利息カットと過払い金返還に応じたという連絡をもらいました。
残りの業者はなかなか交渉に応じず、裁判で争うという形になりました。被告として出廷しなければならないのかと心配しましたが、訴訟手続きは全て弁護士にお任せできること・何か罪に問われたりするわけではないことを聞いて、とても安心しました。
さらに3ヵ月ほど待った結果、訴訟相手となった業者も利息カット&過払い金返還に応じてくれました。
総額318万円に及んだ借入残高は、任意整理と返還された過払い金によって、元金利息ともにすべて無くなりました。借入残高=ゼロです。
過払い金の一部が手元に残りましたが、それは弁護士費用として消化しました。
ともかく、数年ぶりの借金のない朝です。苦悩が消えて就活に集中できるようになり、手続き終了後すぐに内定が決まりました。夢心地だったと思います。
借金で苦しんでいる人に伝えたいこと
私は運が良かったほうだと思います。
当時は「債務整理」という手段があまり知られておらず、借金問題に特化している弁護士の数も限られていたようです。そんななか、たまたま交渉力のある腕のいい事務所にあたることが出来ました。
あれから数年。高金利が禁止され景気も回復していて、借金で破産にいたる人の数は減っています。
でも、苦しみながらも何とか返済を続けている人の数はどうでしょうか。
「返済のために貯金できない」「家族に迷惑をかけたくないので、何とかやりくりして支払っている」という人は、むしろ増えているそうです。
そのまま何となく支払いを続けていても、いつか破綻します。
病気になって収入が減る、些細なことが原因で会社や家族にバレる、リボ払いの使い過ぎでクレカが止まってしまいサラ金に手を出してしまう…。
借りるのは簡単です。お金を借りずに生活するのはむしろ難しいことです。
ところが、返すのは大変です。きっちり計画を立てて利用している人でも、あっという間に借金地獄に転落してしまいます。1人で完済して地獄から這い上がろうとするのは無理があるでしょう。
今悩んでいるのなら、すぐ専門家に相談してください。
最近では、借金問題解決の実績&ノウハウに自信のある弁護士が増えています。どんなことがあっても、弁護士は悩んでいる人の味方です。
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