消費者金融やクレジットカード、銀行カードローンなどの借金返済がかさむと支払いが苦しくなり、滞納してしまうことがあります。借金を滞納した場合、職場にまで借金返済の督促が来ることはあるのでしょうか。
職場に督促が来ると会社に借金がばれてしまうだけでなく、職場に迷惑をかけてしまって仕事が続けにくくなることもあるので大変心配です。
今回は、借金返済を滞納した場合に職場に督促が来ることがあるのかについて先生に聞いてみましょう!
借金は踏み倒せない!滞納者の連絡先がつきとめられてしまうのはなぜ?
借金返済を滞納すると電話やハガキで督促が職場に来る?

先生、こんにちは。今日は、借金返済を滞納している場合に職場にまで督促が来ることがあるのかについて教えてください。

こんにちは。まず、前提として借金返済を滞納したらどうなるのかについておさらいしておきましょう。

はい。借金返済を滞納すると、債権者から自宅に電話がかかってきたりハガキなどで支払いの督促状が送られてくるんですよね。

はい。そのような督促にも応じないでいると、内容証明郵便で借金残金の一括請求書が送られてくることもあります。このように、原則的に借金の督促は職場ではなく自宅宛に送られてくることになりますよ。
夜間督促や家族への取り立ての禁止・プライバシーへの配慮義務などの条項が盛り込まれており、違反すると行政処分を受けることもあります。
職場への督促絶対にこない?

借金返済を滞納している場合に、職場に督促が来ることはないんでしょうか?

通常はありません。借金の取立方法は貸金業法という法律で規制されていますが、この法律において、正当な理由がないのに職場に取立に来る督促方法は禁止されているからです。

なるほど。それなら安心ですね。

はい、ヤミ金融業者の場合はさておき、貸金業登録をしてまともに金融業を営んでいる会社であれば、いきなり職場に督促してくることは考えられません。
連絡を無視し続けているとどうなるの?

でも、職場に督促が来る可能性は一切ないのですか?どのような場合であっても絶対に職場には督促が来ないものなのでしょうか?

実は、絶対にないとは言い切れません。

それは、さっき先生が言っていた「正当な理由」と関係がありますか?

はい。借金を滞納している場合、原則的には職場への督促や取立行為は禁じられていますが、「正当な理由」があれば許されるケースがあります。

正当な理由とは、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか?

たとえば電話をかけつづけても一切応答しないとか、電話番号を変えてしまってつながらない場合、引っ越しをしてしまって住民票を移していないので自宅住所がわからない場合など、債権者にとって債務者の連絡先が職場以外にまったくわからないような状態であれば、「正当な理由」が認められる可能性があります。

なるほど。じゃあ、借金の督促を無視し続けたり逃げ続けると、かえって職場にまで連絡が及ぶ危険性があるということになりますね。

実際に職場にまで連絡が来るケースはかなりレアケースですが、ないとは言えないので注意するに越したことはないです。債権者からの連絡は無視せずきちんと応答すべきです。
督促電話や督促状送達の段階から、誠実に連絡対応しましょう。
借金を滞納している場合の解決方法

借金を滞納している場合、債権者から連絡があっても結局支払えないことが多いと思いますが、どのようにして解決すればいいんでしょうか?

その場合には、債務整理によって解決する方法がおすすめです。

債務整理には任意整理や個人再生、自己破産などの手続きの種類があって、適切な方法を執れば借金問題を解決出来るんですよね。

はい。そして債務整理したい場合には、弁護士などに相談依頼する方がメリットが多いですよ。

まずは弁護士事務所の無料相談を受けてみると良いですね。
借金返済を滞納しても、通常は職場にまで督促が来ることはありません。ただ、自宅への督促を無視し続けたり、新しい連絡先を知らせていなかった場合などは、職場に督促がくる可能性もあります。債権者からの連絡にはきちんと対応しましょう。借金の返済が出来ずに滞納するような状況であれば、弁護士などに相談依頼して債務整理手続きを執る方法で解決しましょう。